会社員時代に旅行したイタリアに魅了され移住。
フィレンツェでデッサン・油彩・壁画等を学び壁画修復士として活動するかたわら作品を制作・販売。
イタリアの光、影、街、自然、芸術、経験すべてが栄養となり彩られた高野作品は日本・イタリアにとどまらず、世界のコレクターのもとに届けられている。
立教大学経済学部卒、イタリア国立芸術学院フィレンツェ校デッサン課、Tintoriフレスコ画校、F.Chillura スタジオ、Angelアカデミー、S.Pistoresiスタジオ、RossoTiziano、S.Vanniスタジオで学ぶ。
2000年~壁画修復士。2012年東京・銀座兜屋画廊個展。2013年フィレンツェにアート工房開設。
街歩き・教会巡りと途中休憩で美味しいドルチェを味わうこと。
2012年 銀座・兜屋画廊にて開催した、油彩の風景画を多数展示した初個展「イタリアの風と光」。5日間で200人を越える多くの方々にご高覧いただきました。
2014~16 東京/レストラン「月の風」
2015 フィレンツェ/FirenzeArt
2019 フィレンツェ/ダンテの家博物館
2019 ローマ/SC-artGallery
2020 フィレンツェ/Caffè Le Rose
2022 東京/スペースR
「魂の解放・ヘタアート」展。一期一会の奇跡のアート・フルイドアートを中心に、臨床美術アンバサダー中島八千代との二人展を開催しました。
イタリア壁画修復・装飾制作の経験をいかし、環境・規模にあわせたテーマ/色調/様式等ご希望に対応して下図・お見積もりのうえ制作承ります。お問い合わせフォームからご相談ください。
またオンデマンド印刷でのグッズを販売しています。どうぞご利用ください。(印刷グッズ販売サイト)
会社員時代に休暇で旅行した芸術の国イタリア。太陽も人も明るくフレンドリーですっかりとりこになりました。
旅行後すぐにカルチャースクールに申し込み、週一回のイタリア語会話をはじめ,美術鑑賞も好きだったので美術史講座も受講しました。
一方「自分はこのままでいいのか?」という漠然とした不安や、不満がないといえばウソになる勤務先の体質などから、未婚30オンナのモヤモヤがふくらむ時期が訪れました。
「1年くらい自分を見つめなおして(やりたいことやって)、また再就職すればいいか」あのころは転職も派遣も簡単でしたので、かねてあこがれていたイタリアに留学しようと辞職。
私は何が好きだったのか、あらためて考えていると
「そういえば絵を描くことが好きだったなあ」と思い当たりました。
子供のころから落書きしていればおとなしくしていたそうですが、芸術の専門教育を受けることなく、大学進学もそれほど深くは考えず、流されるように経済学部に進みそして会社員に、、、モヤモヤの原因のひとつは「美大へいかなかった」ことでもありました。
せっかく芸術の国へいくのだから、絵の勉強もイタリアではじめちゃえ!と決心。フィレンツェの語学校に在籍しながら、現地でデッサン教室を見つけて通います。
イタリア人画家のスタジオで、1年間たった一枚のデッサンを描き(描かされ)続け、基礎をみっちり教えこまれました。大変勉強になりましたが、やはり物足りない。一旦帰国し「あと1年だから」と親に告げ再度イタリアへ。そして「あと1年」が積み重なっていくことに・・・
2年目以降、国立芸術学院(アカデミア)デッサン課に在籍しつつ、複数の画家のスタジオや学校に通い、油彩・テンペラ・壁画など様々な技法を学びました。
こんなふうに数年間修行を続けたあと、貯金の底も見えてきて、そろそろ年貢の納め時かな、と思っていたころです。
壁画学校の先輩が、壁画修復の助手を探しているとの情報があり、やってみることに。
ほとんどは雑用だったのですが、最後に先輩が「やってごらん」と私に絵筆を渡し、18世紀の天井装飾に補筆をさせてくれました。
貴重な体験をして帰国前に最高の思い出ができたな~と思っていたら、なんと、期待していなかったお給料がいただけました。
そのとき心の声がささやきました
「もしかしたらイタリアにいてもいいの?」
同じころ、最初のデッサンの師匠が、シチリアの教会で約7m X7mの祭壇画を描くことになり、準備段階から壁画を仕上げるまで、あしかけ3年アシスタントとして制作に関わるという得がたい経験をさせていただきました。(教会壁画制作秘話については、別途ブログで)こちらも有給でした。
「いてもいいよ」と天の声がいっている、と解釈しました。笑
そして先輩や壁画学校、友人・知人の紹介で少しずつ壁画・天井画修復のお仕事がまわってくるようになり、壁画のあいまに作品制作もはじめました。
とはいえ、つねに余裕のない生活。節約のため画家のスタジオに居候中は、心頭滅却して寒さも暑さも耐える術を身につけました。笑
2012年にはご縁があり、東京・銀座の兜屋画廊で初個展を開催。おかげさまで収支は黒字となり、親に借りた画廊の賃料、作品集の印刷費やフィレンツェ工房開設の初期費用がまかなえました。
以来、帰国のたびに開催した作品展では、友人はじめ多くの方にお買い上げいただき、本当に感謝しかありません。
2015年、長らくパートナーであったデッサンの師匠と結婚。その後、夫と私自身の体調不良がつづき、回復後ほどなくしてコロナ・パンデミックに見舞われました。
身辺の変化のせいか、世の中の空気を感じたのか、
「いま私、本当に心の底から描きたいものを描いているの?」「売れそうだから、で描いてない?それでいいの?」という迷いがうまれました。
そんなおり、SNSで目にしたフルイドアート。偶然が支配する、なかなか思い通りにいかない、意図や作為がほとんど反映されない、だからこそ予想しなかった素敵な効果が得られることもある技法。見る人によって、見えるものが異なる抽象アート。
今の私にはとても魅力的で、最近はこれが制作の主流となっています。
一時中断していた帰国展も2022年に小規模ながら再スタート。
ごく平凡なOLだった私は心の声に耳を傾け、それまでとは違った道を歩み始めました。決して平坦な道ではありませんが、多くの方々のご支援でなんとかここまで来れました。
これからも変化を恐れず、「心に響く」作品制作をこころがけ、精進してまいります。どうぞよろしくおねがいします。
日本での帰国展示会ご案内
次回展示のお知らせ
次回帰国展の会期・会場が決まりましたら
詳細なご案内をメールでお知らせします。
ご予約いただいた作品を展示最終日に会場でピックアップしていただけます。
下のボタンをクリックして メールアドレスご登録をおねがいします
Copyright © 2022 | akiyotakanoart.com